こんなん見たよ〜 ウォーターボーイズ 【映画】 〜
監督 矢口史靖 古麻呂歩埼玉県立川越高校といえば、僕らの学区では最も優秀な公立高校だ。 高校生クイズで県の代表になった事もあるので、全国的にも有名かもしれない。 実にリベラルで賢い学校である(やや羨望)。 このお話は、この川越高校をモデルに描かれている。 ある男子高校の弱小水泳部。実力もなければ部員もいない。 廃部寸前といったところだろうか。 しかし、赴任してきた若い女性教師(眞鍋かをり)が顧問に就任した途端、 入部者が殺到。 水泳部は安泰……となるはずだった。 この女性教師、学生時代にシンクロナイズドスイミングをやっていたとかで、 彼らにシンクロをやらせることにする。 彼女目当てに入部した皆の衆だったが、さすがにシンクロと聞けば腰が引ける。 結局残ったのは、逃げそびれた間の悪い5人の生徒だった。 残った5人といえども、シンクロが好きとか、シンクロが得意とかいうことは決してない。 ど素人である。 そんな5人が若い先生の元で頑張り、シンクロを極める! こんなお話かと思いきや、 先生は急に産休に入ってしまう。 何の知識もない上に、指導者も失った彼らは漂流者になってしまった。 だが、事情があってシンクロを文化祭で披露しなくてはならない。 さて、どうしたものか……。 一時は5人がシンクロを離れ、文化祭での上演が危ぶまれるが、 彼らは問題を乗り越えていく。 最大の難関、シンクロの演技に関しても、水族館でイルカショーをやっている男(竹中直人) に弟子入りすることで克服した。 この男、後に自分でも認めるのだが、5人組にきちんとシンクロを教える気などさらさらなかった。 自分の勤める水族館で、アルバイトがわりにこき使っていただけである。 だが、それが『ベストキッド』のワックスがけのように特訓になっていたようだ。 また彼ら自身にも自覚が芽生え、自分たちでシンクロの完成を目指したのである。 さて、青春物語も終盤のクライマックスに近づき、彼らのシンクロも形になる。 あとは文化祭でのお披露目を待つばかりとなったとき、 最後の問題が発生する。 それをも乗り越え、彼らは拍手喝采を浴びるのでありました。 このお話の中で、妙にリアルだなーと思ったところが一つ。 それは、部員の一人が数式を立ててシンクロの動きやタイミングを決めるシーンだ。 モデルになった川越高校を知らない人にはピンと来ないかもしれないが、 僕にとっては「さもありなん」であった。 おそらくは漫画的な演出であり、大げさなエピソードに違いないのだが。 ちょっと小耳に挟んだ所によると、 モデルになった川越高校競泳部には、入部希望者が多数いるらしい。 だが、あくまで競泳部なので、早く泳げない人は入れないそうだ。 また、学園祭のシンクロは、爆発的な人気。 観覧することはかなり難しいらしい。 さらに、川越高校の文化祭の時期は、毎年台風の季節である。 参加する方も見る方も、シンクロへの道は険しいのであった。 この映画を僕はビデオで見たのだが、時同じくして『フルモンティ』も見た。 これは失業者がストリップで生計を立てようと頑張る映画。 駄目駄目人間が、頑張って目標をクリアしていく姿が似ている。 また、『ウォーターボーイズ』では鈴木君(妻夫木聡)と彼女(平山綾)が最後にうまくいくのだが、 『フルモンティ』でも主人公と奥さんの関係修復が待っている。 これも似てると思った。 この系統のお話が好きな方にはお勧めできる作品だ。 |