こんなん見たよ〜 ポストマンブルース 【映画】 〜
監督 SABU 古麻呂歩タイトルからもわかるが、ポストマン(郵便配達員)のお話。 今は公社となったが、お話の当時は郵政省。 しがない公務員のお話である。 ある日沢木(堤真一)は、郵便を配達に行った先で高校時代の友人、野口(堀部圭亮)に出会う。 野口はやくざになっており、なんと今、指を詰めたところだった。 「ガキの頃みたいに、胸がドキドキすることがあるか?」なんてことを言われ、 ちょっとしたショックを受けて彼と別れる。 その時の沢木は、自分の鞄に野口の小指が転がり込んだことも、 野口が鞄に覚醒剤を隠したことも、 野口をマークしていた刑事が、沢木を運び屋と勘違いしたことも知らない。 家に帰った沢木は、配達するはずの手紙を開封するという暴挙に出る。 それが「ガキの頃みたいにドキドキすること」なのかどうかはわからないが、 傷ついたレコードの様に繰り返す毎日を打破しようとしたのだろう。 その中から末期癌の小夜子の手紙を見つけ、彼女に会いに行くことにする。 そして見つけた小夜子と、楽しいひとときを過ごす。 また、大杉漣演じる殺し屋ジョーとも知り合い、 これまた楽しいひとときを過ごすこととなる。 自ら「殺し屋」と名乗るこの男、悲しみとおかしさを併せ持つキャラクター。 彼の絡むエピソードは、殺し屋選手権にしろ、魚屋の幼なじみにしろ切なくて面白い。 哀愁というと格好良すぎるのかもしれないが、僕の好きなキャラクターだ。 この作品は、とっても漫画チックだ。 まじめに考えたらあり得ないことばかり。 たとえば郵便局員が簡単に手紙を家に持ち帰ったり、 警察が簡単に沢木を犯人と決めつけたり。 実際に年賀状が消えたり、少年事件を忙しくて起訴するのを忘れたりする彼らだが、 ここまで酷くはないだろうと思う。 ラストの激突シーン(この表現は的確か?)を見るに、思いこみだけでここまで出来るわけはない。 生真面目にそういういことを追求してしまう人には、この作品は勧められない。 反対に、面白ければ何でもOKという人には是非見て欲しい。 警察からマークされた沢木と、彼を取り巻く人々が、 どんどん加速度をつけて転がっていく様が面白かった。 映画のラスト、警察と沢木との直接対決(?)とその結末は、 賛否両論あるところだが僕は結構好きだ。 愛と感動のラストシーンと言っても良い。 純粋な思いは美しい。 大いに楽しめて、ちょっと切なくなるお話。 娯楽を求める人には向くと思う。 |