こんなん見たよ〜 13階段 【映画】 〜
監督 長澤雅彦 古麻呂歩反町隆史といえば、僕の中ではやっぱり「GTO」だ。 あのイメージ。もしくは「DOUBLE SCORE」。 あまりシリアスな役を想像しないのである。 反町隆史演じる三上は、傷害致死で3年の実刑判決を受けた。 出所後、実家の工場で働くのだが、工場は被害者への慰謝料で傾いていた。 重たい空気が流れる家に、三上が世話になった刑務官、南郷(山崎努)が訪ねてくる。 南郷は三上に仕事に誘う。 一緒に、死刑囚の無実をはらそう、と。 何でも、弁護士の杉崎(笑福亭鶴瓶)の元に、死刑囚、樹原(宮藤官九郎)の無実をはらして欲しい という依頼が舞い込んだ。杉崎はあくまで窓口としての役割を果たすので、 実際の活動は南郷が行うという。 南郷はそのパートナーに三上を選んだのである。 当初は困惑した三上だが、報酬額に惹かれて参加することとなる。 三上と南郷が追う事件というのは、10年前に起こった殺人事件である。 夏祭りの夜、保護司をしている夫婦が何者かに惨殺された。 犯人として捕らえられたのは、近くの道路で事故って倒れていた男、樹原。 樹原には窃盗の前科があり、保護司の元へ面談のために訪れていた。 事件についての取り調べに対し、樹原は記憶喪失の為に満足な供述が出来ない。 そしてそのまま死刑判決を受けたのである。 最近の裁判では、死刑という判決は滅多に出ないように思う。 国のサイドも死刑に及び腰なのではないだろうか。 記憶喪失で事件の実体が明らかにならないような裁判で、死刑が決まるというのはやや強引な気がした。 樹原は事件当時の記憶を全て失っていたのだが、最近になってやっと思い出したことがある。 それは、「階段」。 樹原の記憶の断片を頼りに、南郷と三上は行動を開始する。 しかし「階段」はなかなか見つからない。 三上は、樹原が抱く「13階段=死刑」のビジョンではないかと考える。 死刑の恐怖が樹原の中で映像となったのではないか、と。 だが、唯一の手がかりを捨て去るわけにはいかず、2人は捜査を続けるのだった。 さて物語は、樹原の無実をはらす事を主軸に進んでいくのだが、色々と横糸が絡まってくる。 何故、南郷は三上をパートナーに選んだのか。 そもそも南郷が刑務官の仕事がありながら、探偵の真似事をするのは何故か。 樹原の無実をはらそうとしているのは誰なのか。 真犯人は誰なのか。 そして、三上の事件は何故起こったのか。 ここにいちいち答えを書いても始まらないので書かないが、「償い」と「精算」という事だと思った。 2度と元には戻らないけれど、あまりに重いモノを背負った人は、それを軽くしたいと思うものらしい。 それが「償い」であり、「精算」ではないかと僕は思った。 冒頭から書いたのだが、反町隆史はちょっと軟派な役のイメージが強い。 大河ドラマでの信長は、なんというか学芸会チックだった。 結局、漫画の世界の住人かと思いきや、この作品では見事にイメージチェンジ出来ていたと僕は思う。 反町隆史の新しい顔を見た。 |